一秒間に24フレームの絵の連続、が映画であるならばその一枚一枚の活動写真がどれだけ満たされているかで映画の質が決まる。
情報量を多くするにはフレームレートを上げて写真の枚数を多くすればいいという問題ではない。
また画素数を上げればいいという問題でもない。
いい映画にはワンフレームワンフレームいろんな情報が詰まっている。
感情、哀愁、歴史性、社会性、思想、哲学、物語性、その絵が醸し出している風景、ありとあらゆる情報が一枚の絵に詰まっている。
その絵を魅力的なものに出来るか否かは映画作家の思想によるところが大きい。
単に映像を撮って繋げるなら小学生でも出来る時代になっている。
ただそこに質のいい情報を載せる事ができるかどうかはそう簡単ではない。