演出ノート (演技について)

何もかも説明しよとする現代社会の傾向なのだと思うが説明演技が多い。それでは観客の創造性は育まれない。創造力は使わなければ退化してくる。創造性の時代に入っているのに一番クリエイティブでなければならない映画の現場がこれではいけない。もっと観客の創造力を信じていいのではないか?

日常生活や社会の中で色んなものを役者さん達はまとっている。自分達の現場ではまずはそういう様々なものを排除する所から始めなければいけない気がする。まず心と体をゼロの状態にする。そこから少しずつ自分の役を積み上げていく、相手役と状況とシナリオと役と自分自身と向き合い丁寧に構築していく。そして演じる時はその場で起こる出来事に対応していく、赤ん坊みたいな好奇心で、、なぜなら未来は誰にもわからないのだから、、そこに映画の場合は結末があるわけだから結果はわかっている。
そうするとそこからの逆算作業が必要になる。やらないこと、やらなければ行けない事はいっぱいある。

現在、綺麗な映像、おしゃれなカットを追求する映画はいっぱいあるが演出を追求する映画は殆どない。労力と時間と経験と創造性を有する作業だからである。

今後はどういう演出をするかによって映画の良し悪しが決定されてくるのではないか?

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